シェール革命は幻想に終わり、現代文明社会を支えてきた化石燃料は枯渇の時を迎えます

東京工業大学名誉教授  久保田 宏
日本技術士会中部本部 本部長 平田 賢太郎

私どもは、今回、やがて、確実にやってくる化石燃料の枯渇後の世界に、日本が、そして人類が生き残る道を科学技術の視点から、明確に示すために、いま言われている「シェール革命が幻想に終わった」厳しい現実を、少しでも多くの方に知って頂く目的で下記の著書を出版しました。

 

-  内  容  -

 私どもが言う化石燃料の枯渇とは、現代資本主義社会の経済成長を支えてきたエネルギー源としての化石燃料の資源量が少なくなり、その国際市場価格が高くなって、それを使えない人や国が出てくることです。結果として、この経済成長のために必要な、化石燃料を、お金を出して買える人や国は、ますます金持ちになります。一方で、最近、高くなってきた化石燃料を買えなくなった、すなわち、使えなくなった人や国はますます貧乏になって行きます。 いま、この貧富の格差の拡大が宗教と結びついて起こっているのが、アルカイダに始まり、IS(イスラム国)に至る国際テロ戦争ではないでしょうか? この国際テロ戦争を防ぐ唯一の方法は、化石燃料の再配分による貧富の格差の拡大の解消です。

しかし、私どもが、この化石燃料資源の枯渇による経済成長の終焉を訴えても、そんなことを心配する必要はない、化石燃料資源はいくらでもあると考えている人が大勢居るようです。いや、化石燃料資源の枯渇なんかとは無関係に、バブル崩壊後の失われた20年を取り戻すための物価上昇2%の目標を達成するとして、さらなる成長を訴えるアベノミクスの経済政策は、株価の上昇を指標とする景気を回復するために、赤字国債に支えられた財政出動を続けています。政府や、これを支えている人々は、今まで通り経済が成長すれば、財政赤字が解消できると思っているようですが、成長のエネルギー源の化石燃料資源が枯渇に向かう現状で、それは、幻想に過ぎません。やがて、国家財政は破綻して、庶民生活は大きな苦悩のなかに沈むことになるでしょう。

いま、化石燃料のほぼ全量を輸入に依存している日本のこの厳しい現実に備え、対処すべき課題について、私どもは、一昨年、
「改訂増補版;化石燃料の枯渇がもたらす経済成長の終焉――科学技術の視点から、日本経済の生き残りのための正しいエネルギー政策を提言する――」Amazon 電子出版、Kindle、2017年
を発表しましたが、本書では、この「化石燃料の枯渇」の問題について、目次に記述した内容で、補遺的な解説・考察を加えました。

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