人類史のエネルギー革命における科学技術と資本の役割(4)

田村八洲夫(もったいない学会理事)

9.結  言
【付図】人類の歩み700万年(年表)

9.結 言
人類の起こすエネルギー革命はEPR革命です。ポスト石油文明社会において、原発再稼働と石油代替エネルギーではEPR革命にならず、強欲資本主義による経済成長を、継続することはできません。少数の富裕層と大多数の貧困層に分解した社会になり、大多数の国民には個人所有欲によるライフスタイルが無理になります。
里山資本主義がベースの文明では、生産の三要素の構造関係が決定的に変化します。資本の地位が後退し、労働の地位が回復します。自然エネルギーの開発と利用は、労働と資本の共同作業です。人類史において、これまでに「農業革命」、「産業革命」がありました。その駆動力は、科学技術によるEPR革命でした。
ポスト石油文明は、自然エネルギー文明への回帰です。石油文明時代の科学技術を活用し、さらに生態を含む自然の循環、エントロピー法則を基礎にした新しい科学技術の発展と利用に依拠した、自然と共生の文明です。EPRが10以上のEPR革命の実現は十分にあります。人類第三の革命は「知性革命」と名付けられないでしょうか。

【付図】人類の歩み700万年(年表)

tamura-image4

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です