江戸時代は徳川独裁と言うが、地方の藩は自立、藩札も出せた。
士農工商は権力=武と金儲け=商が分離、商は最下位におかれた、今それが一体化、だから腐敗する、と「武士道」新渡戸稲造著は喝破。武士は飯は食わねど高楊枝、倫理感覚は今より上、庶民の心、絆も豊かだった。西欧思想の直輸入の弊害だ。
そして欧米追従は高度成長までは、機能したが、石油文明の変革期、マネー資本主義の崩壊過程では自分で考えないとどうにもならない。民族の主張、理念か必要、自然と共存も日本列島で生きる道のこと、民族の理念、思想が欠かせない、それが出来ない日本、だから凋落する、止め処ない。
ローマ帝国の凋落は、貴族に金儲けの商売を許可した頃から始ったと言う、
再び「武士道」による。つまり「権力は腐敗」する、今の日本そして世界で。中国も例外ではない。 世界で進む格差社会、当然の結果として若者の不満、社会不安、デモ頻発など。本来、有限地球での無限成長指向はあり得ない、だから必然的にトップ1%のみの繁栄となるが、そこで色々と彼らは神話、幻想を作らざるを得ない、第二次大戦当時の日本では神風神話、大和魂必勝の幻想。そして現代、マネー資本主義はもう崩壊過程に入っているが、それを認めない中央集権組織、そして維持される中央必勝の競争原理
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石井吉徳
もったいない学会名誉会長。東京大学名誉教授。元国立環境研究所所長。
東京大学理学部物理学科(地球物理学)卒。
帝国石油、石油資源開発を経て、1971年より東大工学部資源開発工学科助教授、1978年より同大学教授。1993年、東京大学を退官し名誉教授。 1994年から1998年、国立環境研究所副所長、所長。1998年から2006年、富山国際学園にて特命参事と大学教授。2006年、もったいない学会創設、会長。
主著に、『知らなきゃヤバイ 石油ピークで食糧危機が訪れる』(日刊工業新聞社)、『石油ピークが来た:崩壊を回避する「日本のプランB」』(日刊工業新聞社)、『石油最終争奪戦:世界を震撼させる「ピークオイル」の真実』(日刊工業新聞社)など多数。