人は誰も、自分の暮らす文明が永続するものと思いがちだ。慣れ親しんだ価値観やライフスタイルが「崩壊」してしまうかもしれない、と想像することは難しい。
しかしながら、メキシコ湾沖で発生した海底油田の事故に関するニュースに触れていると、本気で「文明崩壊」という言葉が頭をよぎる。
繁栄を極める現代文明も、実は我々が認識しているよりもはるかに脆弱である可能性がある。そして、「崩壊」は、ホンの些細な出来事から一気に引き起こされることになるだろう。
そんな問題関心から書いたのが、以下のコラム。ご一読ください。
原油流出事故は「文明崩壊」のシグナルか?:ピークを越えてしまった「複雑系」社会(JBPress、2010年7月8日)
About The Author
t.yamamoto
清泉女子大学地球市民学科准教授
1975年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。シリア国立アレッポ大学学術交流日本センター主幹・客員研究員などを経て現職。専攻は、国際関係論、公共政策論、情報社会論など。
主著に、『革命と騒乱のエジプト:ソーシャルメディアとピーク・オイルの政治学』(慶應義塾大学出版会)、『アラブ諸国の情報統制:インターネット・コントロールの政治学』(慶應義塾大学出版会)、『イスラームの豊かさを考える』(共著、丸善出版)、『政治の見方』(共編著、八千代出版)、『ネットの高い壁』(共著、NTT出版)、『政策過程分析の最前線』(共著、慶應義塾大学出版会)、『国家の現在』(共著、芦書房)など。
趣味は、アウトドアスポーツ(特に山関係)、シュノーケリング、サイクリング、カメラなど。「ヤサイスト」として、ほぼヴィー(ほぼヴィーガン)の食生活を楽しむ。マクロビオティックに準じた食生活を送りつつ、最近は精進料理レシピにもチャレンジ中。