人類と日本の滅亡危機を救う力——地球崩壊のシングラリティを阻止

田村八洲夫  2017年8月

 歴史を振り返ると、人類は窮地に立ったとき、知性の働きで困難を克服してきた。改めて、大いなる知性の出番である。
AI技術の第一人者、レイ・カーツワイルは、進化のプロセスにおける産物が指数関数的に成長することを「収穫加速の法則」と名付け、その筆頭にコンピューティングなどの情報産出テクノロジーを挙げ、AIが自身のソフトウェアを改良できる自律能力を持って人間の頭脳を超えることをシンギュラリティ(特異点)とし、2045年と予想した。
シンギュラリティは、なにもAI技術だけではない。そこで概念を拡張して、「事態が、フィードバックが困難なほどに加速的に進行して到る『爆発点』のこと」とする。宇宙の終末に重力崩壊してビッグバーンを起こして宇宙が新生されるシンギュラリティがある。そして、比喩だが、人類の存否にかかるビッグバーンを予感して、次の4つのシンギュラリティがあり、相互に作用しながら事態が展開されると考える。

① AI技術シンギュラリティ:AIが人間頭脳を超える年。2045年

② 地球環境シンギュラリティ:アマゾン森林が消える年。2060年(WWF)

③ 核戦争シンギュラリティ:国際秩序が崩壊し、核戦争が起こる年 2017年?

④ 資本主義終焉シンギュラリティ:石油減耗が加速的に本格化する年。2025年?

核戦争③は、現在の米朝の威嚇挑発合戦がエスカレートして、どちらかが先制攻撃した時点で起こる。朝鮮半島全体が「核の火の海」になり、日本領土も巻き込まれよう。日本の原発が破壊される恐れがあり、第2の3・11フクシマが起こると日本のダメージは非常に大きい。中露の出方によるが、戦後処理、および国際秩序の回復が多難であろう。資本主義の衰退が加速されるだろうが、それ以上に、人間のいのちと生活圏、および生態環境が深刻に破壊されよう。
資本主義はその衰退の過程にある。さらに企業間で低価格化競争等による生き残りの市場争奪戦が激しくなり、①のAI搭載ロボットとIoTによる経費節減と省力化、技術的失業が大量に発生しよう。その結果、消費の縮小を招き、資本主義の縮小と衰退を早めよう。④は②によって、加速される関係にあると考える。
資本主義の終焉④は、地球資源を食い潰し、環境を崩壊させて人類の生存領域を大幅に縮小させよう。古代文明は多くの肥沃な耕地を砂漠化して崩壊した。資本主義は熱帯雨林、サバンナ、ステップ等の多くの地を砂漠化しており、これ以上に砂漠化が進めば地球の大気と水の循環が砂漠化を止めどなく促進する方向に変動するとされている。最大の森林地のアマゾンの沙漠化も時間の問題になれば、地球生命の絶滅に至るであろう。21世紀後半の出来事になろう。
核戦争③を阻止し続け、資本主義の終焉④を可能な限り早めて、地球の環境破壊をできるだけ押しとどめる。そのために、インターネットの分散と水平展開によって協働型社会への移行をグローバルに促進することが決定的に重要である。

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