本物のオピニオンリーダー待望論:石油ピーク問題から見えてくるまやかしやミスリードを看破する力をつけるために!

地球の温暖化が叫ばれてから久しい。

だが不思議なことに温暖化と密接な関係があると思われる石油。石油ピーク問題と温暖化この二つが同時に論じられているのを拝聴したことが殆んどない。何故だろうか?

地球の温暖化は環境問題。石油ピーク問題は政治経済問題。

上手に棲み分けが出来ているものだと少々意地の悪い気持ちで、世のオピニオンリーダーたる方々を眺めておりました。

しかし語弊はあるものの、山本達也氏のコラムを拝見してからはあながち穿った見方でもなさそうだと言う思いに駆られるようになりました。

氏はコラムの中で、エネルギーに対するスタンスの違い・大きい括りで申せば人生観の違いを4つに大別して、実に解かり易く解説しておられます。

そのコラムを自己流に咀嚼して、結果。

環境問題の専門家・スペシャリストたる方々は自然を愛するあまり2006年に国際エネルギー機関IEAとドイツのシンクタンクが発表した在来型原油の史上最高ピーク到来と、当然ピークの後に訪れるはずの終焉。そして7年も経過した今は終焉を迎えるのみであることは自明の理。それに気づかないふりをしている。

終焉を迎える事で起きるであろう政治経済の混迷と世界の政治経済を根本から揺るがしかねないと言う事実。そこから目をそむけこのあまりにも簡単なシナリオをを対岸の火事のごとく受け止めるつもりらしい。

そして治世者である政治家達はアベノミックスなどと言う小細工を弄して市井を惑わし、石油ピーク問題に真摯に向かい合ってるとはとても思えない。

2012年、独立行政法人石油天然ガス金属鉱物資源機構と言う恐ろしく長い名前の政府お抱え(?)機関の広報誌に海洋資源は日本を資源大国に変えられるかという見出しが躍ったが、これもアベノミックスのまやかしの手法の一つなのであろうか。

石油の代替えとしてエネルギー技術(石炭液化燃料・生物燃料・電気自動車]の向上と実現を本当に政治家の先生たちが信じているかは疑わしいが、頼みの綱のエネルギー技術も待ったなしで押し寄せる石油ピーク問題の解決策にはなりえない。

論より証拠、過日のエジプトのクーデターは石油ピーク問題が招き寄せた悪しき例題のはず。

しかしながら、知ってか知らずかアベノミックスは大手を振ってまかり通る。そんな嬉しくない状況ばかりが見えてくる。

氏が言うところの2番・3番にほとんどの方が属するわけですが、この情報過多とも言える現代社会において意図的なミスリードを看破し次世代に美しい地球を受けついでもらうには、本当の意味でのオピニオンリーダーの必要性を強く感じずにはいられない。

市井の民である私達にとっては日々の糧、生活が一番大事な心配事。だからこそ日々の暮らしの延長線上の地球があると解からせてくれる人。正しい目を持つオピニオンリーダーの出現を切に願っている。

それまで私達も垂れ流される情報に惑わされないように、しっかり目を開きアンテナも精々磨きをかけて置く事にいたしましょう。

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