地球は土壌細菌に支配されている。4

環境と細菌たち

 

 

 仮説は、地球の表面上にいる細菌達が口から入り、腸内に達し、住み着いている。わざわざ、地球の奥深くに潜んでいる細菌が入ってくるとは思われない。私たちの生活範囲にいる細菌達が入ってくると考えた方が自然だ。

 

 地球を遠くから見ると、細菌達に国境は無く、海にいる細菌達は海流に乗って自由に移動し、波しぶきとなって空を舞い、土埃と共に偏西風や貿易風に乗って世界中を旅しているように思われる。東アジアののゴビ砂漠やタクラマカン砂漠からやってくる黄砂、砂粒にも細菌達が付いており、検閲は無いので自由に日本にも入ることができる。そう考えると地球上のどの場所でも土を救って細菌を調べれば、生きているもの、死んでいるもの、寝ているものなど調べることができれば、種類はそれほど変わらないものがいるのではないか。ただし、活躍している細菌は、温度や湿度、餌などの環境で違う。私たちの生活環境には外国籍も含めて色々な細菌が漂い、地球の表面上には様々な細菌がおおっているということだ。

 

 まだ細菌もいなかった太古の地球を想像してみよう。地球は真っ赤に燃え、生物はいない。そして地球は冷え、岩石の大陸と海が生まれた。その海でアミノ酸から地球上に、38億年前に生命が誕生する。今の動植物はとても住めそうもない。その海の中で様々な細菌達が生まれる。36億年前に光合成細菌が現れ、28億年前にシアノバクテリアが現れ、、シアノバクテリアが二酸化炭素から酸素を放出し、およそ25億年前に海水中の酸素濃度が飽和状態になり大気に酸素が放出される。また様々な細菌達が海を現在の成分に変えていき、そして4億年前、大気中の酸素と二酸化炭素の比率が今と同じ状態になった。動植物が生きていけそうにない大気から現在の大気になっているのである。4億年前とは、シアノバクテリアによって海から放出される酸素でオゾン層が形成され、陸上で生物が紫外線の害を受けずに生きていけるようになった時である。また大気も現在の大気に近い状態なった。動植物にとって太古の海や大気は死の海であり、死の大気である、それを現在の海や大気に変えたのは様々な細菌達だ。細菌達が動植物の生きていける環境を作り、4億年前に二酸化炭素と酸素の割合が一定になり、現在とほとんど変わっていない。動植物が上陸したからだ。動植物の生きていける環境を作れるのは様々な細菌達で、4億年前から動植物はそれを一定に保っているに過ぎない。環境が悪くなったから植物を植えますでは、環境は良くならない。環境を作ってきた細菌達の力も借りなければならないのである。そこが現代人の気が付いていない部分だ。

次回は様々な地球の表面上にいる細菌達とは何かについて報告したい。

 

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